米冒険家、エベレスト山頂から滑空計画 特殊スーツで5月に

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エベレスト山頂から滑空計画

(CNN) 米国の冒険家は27日までに、今年5月に体全体を翼のように変える特殊スーツを着込み、世界最高峰エベレスト(約8848メートル)の頂上からの滑空に挑戦する計画を明らかにした。世界で初めての試みとみられる。

スーツは特別注文製で、カメラを装着し滑空の模様はテレビで放映する。飛行距離はベースキャンプまでの約3048メートルを想定。飛行速度は時速約241キロを予想している。

CNNの取材に応じた冒険家のジョビー・オグウィン氏(39)は「非常に怖いが死ぬことは恐れていない。自分の流儀に従って人生を送ることを恐れてはいない」と主張。エベレスト山頂からの滑空は「私の夢であり、実現のためには全てのリスクを引き受ける」との決意を示した。

特殊スーツには登頂時に着替え、ヘルメットも被る。この後、3、4歩前に進み、頂上から飛び出す予定だ。

オグウィンさんは24歳の時にエベレストを制覇し、米国人では最年少の登頂者となった。3年前には同山からの滑空を想定し、飛行機からのジャンプ飛行を試していた。

同氏は米ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルの冒険番組の出演者として知られる。エベレストからの滑空について「空から落ちるような感じが少しあるだろう」とし、希薄な空気の環境を克服する課題に言及。

その上で、重要なのは精神面の制御と指摘。「頭や気持ちの持ちようが腕や足より重要になる」と見すえた。

滑空の模様は米国のドキュメンタリーテレビ局「ディスカバリー・チャンネル」が実況中継すると発表している。ただ、放送時期については触れていない。

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