あの新年の二日酔い、最初から防ぐ方法とは 米専門家が解説
(CNN) 新年を祝って盛大に乾杯した翌日、多くの人が悩まされるのが二日酔いだ。
楽しく過ごしたあの時の影響で、手は震え、頭はズキズキ、心臓はドキドキ、めまいや吐き気、嘔吐(おうと)、光に対して敏感になる、ひどい喉の渇きなどの症状に襲われる。
どんどん喉を通って行ったアルコールが今、体を脱水状態にさせ、胃を荒らし、炎症を引き起こしている。そうした症状は、アルコールが全て体から抜ける頃にピークを迎える。
二日酔いに効くことが科学的に実証された治療法はない。しかし専門家によると、二日酔いを防いだり、翌朝の症状を軽くしたりすることはできる。以下にその方法を紹介する。
満腹状態で飲む
夜通し飲んだ後、遅い夜の食事を取ったのではもう遅い。まず最初の1杯を飲む前に食事を済ませ、飲みながら食べ続ける必要がある。
「胃の中に食べ物があると、胃の内容物の排出速度が遅くなり、二日酔いの症状が軽減される」。アルコール乱用に詳しい米ブラウン大学のロバート・スウィフト教授はそう解説する。
スウィフト教授によると、アルコールは胃ではなく、胃のすぐ下の腸管で代謝される。
「もし胃が空っぽの状態で飲んだとすると、純粋なアルコールが胃で希釈されないまま、すぐに腸に受け渡される」
「しかし胃の中に食べ物があれば、胃液と酵素で食べ物とアルコールが混ぜ合わされ、少量の食べ物のみが腸に受け渡される」「アルコールは胃で希釈されるので、吸収されるアルコールはほんの少量で済む」
水分補給
同じことは水やノンアルコール飲料にも当てはまる。「アルコールが液体と混ざれば希釈され、腸に行ってもそれほどの刺激にならない。腸の炎症や胃の粘膜の炎症は起きにくくなる」(スウィフト教授)
水を飲むことにはほかにもメリットがあると話すのは、米ラトガーズ大学の研究者だったジョン・ブリック氏。「二日酔いの主な原因は脱水や、水分およびビタミンやミネラルの喪失にある」と指摘する。