食後2分間のウォーキングで血糖値下げる効果 調査で判明

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食後の短いウォーキングに血糖値を下げる効果が期待できるとの研究が発表された/Siam Pukkato/Adobe Stock

食後の短いウォーキングに血糖値を下げる効果が期待できるとの研究が発表された/Siam Pukkato/Adobe Stock

(CNN) 食後に2~5分ほど散歩するだけで血糖値を下げる効果があるという研究結果が、スポーツ医学誌に発表された。食後に立っているだけでも、座り続けるよりは血糖値を下げる助けになるとしている。

論文を発表したアイルランドのリムリック大学の大学院生エイデン・バフェイ氏によると、日中を通じ、食後に立ち上がって休憩するだけでも、血糖値は長時間座り続けた場合に比べてが平均9.51%下がることが分かった。しかし軽いウォーキングをすれば、長時間座り続けた場合に比べて血糖値は平均17.01%下がるという。

今回の研究では、座ることと立つこと、歩くことが体内のインスリン濃度と血糖値に与える影響を比較した7件の調査結果を分析した。被験者は、1日を通じて20~30分ごとに2~5分立ち上がるか、ウォーキングをするよう求められていた。観察中の活動時間の合計は約28分間だった。

その結果、血糖値に関しては、座りっぱなしよりも立ち上がった方が血糖値が下がることが判明。ただ、インスリン濃度を下げる効果は見られなかった。

一方、食後に軽いウォーキングに出かけると、血糖値の上昇と下降が緩やかになり、立ち上がっただけの場合や座り続けた場合に比べてインスリン濃度が安定することが分かった。

血糖値の急激な上昇や低下は糖尿病や心疾患のリスク増大を招くことがあり、血糖値の急上昇を抑えることは健康のためになる。研究では、食後60~90分の間に血糖値が上がることが分かっており、食後はすぐに動くことが望ましい。

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