絶滅危機のスマトラサイ、インドネシアで出産成功

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ワイカンバス国立公園で生まれたスマトラサイの赤ちゃん=28日、インドネシア・スマトラ島/Biro Humas KLHK/Indonesia Ministry of Environment and Forestry

ワイカンバス国立公園で生まれたスマトラサイの赤ちゃん=28日、インドネシア・スマトラ島/Biro Humas KLHK/Indonesia Ministry of Environment and Forestry

(CNN) 絶滅の危機に直面しているスマトラサイの赤ちゃんが、インドネシアの保護区で誕生した。同国政府が発表した。

インドネシア環境省によると、スマトラ島南部ランプン州のワイカンバス国立公園にあるスマトラサイの保護区で、雌の1頭が24日に出産した。保護区内のスマトラサイは、赤ちゃんを合わせて8頭になった。

母親は過去に8回妊娠したが、いずれも出産には至っていなかった。

スマトラサイは世界のサイの中で最も小さい。かつては東南アジアの各地で繁殖していたが、現在生息しているのはスマトラ島とボルネオ島インドネシア領の限られた地域のみ。国際保護団体によると、計80頭を切っている。同団体は、放置すれば数十年のうちに絶滅するとの見方を示す。

この保護区では、技術の力を借りた自然繁殖を通してスマトラサイの生息数を増やし、いつの日か野生にかえすことを目指している。

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