ブラインドデート中に突然の都市封鎖、相手の男性と予想外の共同生活 中国

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ロックダウン(都市封鎖)中の様子をソーシャルメディアに投稿したワンさん/Wang/Douyin

ロックダウン(都市封鎖)中の様子をソーシャルメディアに投稿したワンさん/Wang/Douyin

香港(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大している中国中部の鄭州市で、ブラインドデートに出かけた女性が相手の男性の自宅にいる間にロックダウン(都市封鎖)が始まり、そのまま男性の自宅に何日も滞在する生活を強いられている。

鄭州市に帰省中だったワンさん(30)は今月6日、市内に住むブラインドデートの相手の男性の自宅へ夕食に招かれた。

「私が年を取ってきたので家族がお見合いの相手を10人紹介した」。SNSへの投稿でワンさんはそう説明している。「5人目のデート相手は私に料理の腕前を見せたいと言って、自宅へ夕食に招いてくれた」

夕食を終えて帰宅しようとしたちょうどその時、ワンさんは、この地区一帯がロックダウンに入ったことを知った。

中国では厳格なゼロコロナ対策の一環として、住民の感染が検出されるとその地区を封鎖する措置が頻繁に講じられている。

外に出られなくなったワンさんは、そのままデート相手の男性の自宅に何日も滞在するしかなくなった。ワンさんは予想外の共同生活の様子をSNSで紹介し、男性が自分のために食事を作ってくれたり、部屋の掃除をしたり、ノートパソコンで仕事をしたりする動画を投稿。この動画は瞬く間に拡散し、中国のSNS大手ウェイボー(微博)でトップトレンド入りした。

国営メディアの11日の報道によると、ワンさんは旧正月を前に南部の広州市から鄭州市に帰省し、家族の紹介でお見合いを重ねていた。

ワンさんは「彼がマネキンみたいに無口なことを除けば、ほかの全てに関して彼にはとても好感を持っている。彼は料理や掃除をして仕事をする。彼の料理はあまりおいしくないけれど、それでも彼は進んで台所にいる。それって素晴らしいと思う」と国営メディアに語っている。

ワンさんの動画には、男性がトマトやスクランブルエッグなどの炒め物を出す様子が映っていた。

しかし10日の投稿では、当初の動画は削除することにしたと書き込み、「今もまだ男性の自宅にいる。彼は口下手で誠実な人で、あまりしゃべらない。私の動画が(ウェイボーで)トレンド入りすると、友人から彼に電話がかかってくるようになった。彼の生活に影響が出ていると思う。だから削除した」と説明した。「パンデミック(世界的大流行)が早く終わって、独身女性が早く相手を見つけられるようになってほしい」

13日現在、ワンさんがまだ男性の自宅に滞在しているのかどうかは不明。

鄭州市は河南省の省都で、今回の流行では新型コロナの症例が100例以上報告されている。当局は11日、高リスク区域で美容院など不要不急の事業所を全て閉鎖させ、飲食店内での食事は禁止、バスやタクシーの運行は中止した。

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