米コロナ患者の100万人超、嗅覚が数カ月回復しなかった可能性 研究

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嗅覚に問題を抱える人の実際の数は、論文の推定数を大幅に上回るとの指摘も出ている/Ergin Yalcin/E+/Getty Images

嗅覚に問題を抱える人の実際の数は、論文の推定数を大幅に上回るとの指摘も出ている/Ergin Yalcin/E+/Getty Images

今回の研究には携わっていないが、この分野で研究を行ってきた同氏は、論文で挙げられた、この問題を抱える人々の推定数が控えめなものであり、さらに数百万人もの人々が影響を受けている可能性があると考えている。

同氏は、「食欲や社会での関係性において非常に重要なことだ。例えば嗅覚を失った人々は、もし体臭があった場合に気づくことが出来ないかもしれない。食生活にも影響を与え得る」と指摘している。

新型コロナ感染症がどうやって人々の嗅覚をゆがめるのかについて理解することは、自然に嗅覚が戻らない場合、嗅覚を取り戻させるためにどう手助けするかを科学者らが判断するために重要となる。

新型コロナ感染症の後遺症を扱う一部の診療所は、嗅覚用の理学療法の一種を提供しており、人々に異臭をかがせることによって再び嗅覚をつかませる訓練を実施している。今回の研究も、全員ではないものの、一部の人には効果があり得ると指摘している。

ヘイズ氏は、「患者から先日電話があり、どうすればいいのか尋ねられたが、正直なところ、まだ有益な提案は持っていない」と述べた。

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