NASAの探査車、火星の試料採集に初成功

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岩石コア試料が中に入った「パーサビアランス」のサンプルチューブ/NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

岩石コア試料が中に入った「パーサビアランス」のサンプルチューブ/NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサビアランス」が、火星の岩石試料の採集に成功した。新しく撮影された画像を調べた結果、試料が入っていたことが確認でき、パーサビアランスは試験管を密封して探査車に格納する作業に入っている。火星の岩石コア試料が同探査車に格納されるのは初めて。

火星では30以上の試料を採集して、2030年代初頭に地球に持ち帰る予定。微小生命体が火星に存在していたかどうかが解明できる可能性もある。

パーサビアランスは今月2日、火星の岩石にドリルで穴をあけて試料を採集した。しかしNASAは画像をチェックして試験管の中に試料が入っていることを確認したい意向だった。最初に届いた画像やデータは、試料が中に入っていることをうかがわせていた。

この画像を撮影後、パーサビアランスはドリルビットと試験管を1秒間ずつ5回振動させ、試験管の外側に残った物質を払い落とした。これによって試験管の中の試料が滑り落ち、見えにくくなった可能性もある。

続いて撮影された画像は、太陽光の条件が悪かったために、結論が出せなかった。パーサビアランスは次の段階に移る前に、2日間かけて良好な条件の下で再度画像を撮影した。

NASAジェット推進研究所のプロジェクトマネジャー、ジェニファー・トロスパー氏は「このプロジェクトで最初のコア岩石を採取した。素晴らしい成果だ」とのコメントを発表した。

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