今も燃え続ける巨木、昨年の山火事現場で発見 米カリフォルニア州

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米セコイア国立公園のボードキャンプグローブ地区で燃えるジャイアントセコイアの巨木/Tony Caprio/National Park Service

米セコイア国立公園のボードキャンプグローブ地区で燃えるジャイアントセコイアの巨木/Tony Caprio/National Park Service

(CNN) 米国立公園局は、昨年大規模な山火事が発生したカリフォルニア州の山林で、今もくすぶり続けているジャイアントセコイア(セコイアオスギ)の巨木が見つかったと発表した。

巨木はセコイア国立公園のボードキャンプグローブ地区にあり、登山道から直接近づくことはできないが、見ることはできるかもしれないという。

同公園の火災情報担当官はCNNの取材に対し、大規模な山火事が長期間にわたってくすぶり続けるのは珍しいことではないとしながらも、ジャイアントセコイアが燃え続けることはめったにないと解説する。

「ジャイアントセコイアは健康を保つために火を必要とする。再生して球果を開き、種をばらまくためにも火を必要とする」「これまで弱い火災に適応してきたが、こうした地域の多くは100年以上も火災がなかったために植生が蓄積していた。ひとたび大きな火災が発生すると、それが燃料となって非常に規模が大きくなる」(同担当官)

植生の堆積(たいせき)に加え、干ばつや降雨の少なさも一因となって、カリフォルニア州では昨年、大規模な火災が相次いだ。今年も干ばつが深刻化し、気温も例年を上回っていることから、状況は一層の悪化が予想される。

「2020年のキャッスル火災が今も燃え続けているという事実は、この公園がどれほど乾燥しているかを物語る」「今年は雪や雨の量が少ないので、春から夏にかけてほかにも発見があるかもしれない」と公園局は述べ、登山客に対して登山道から外れないよう注意を呼びかけている。

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