屋外でのマスク、まだ必要? 専門家が答える
新型コロナをめぐる議論の大半と同様に、屋外でマスクを着用するべきかどうかについては明確な線引きが存在しないのが実情だ。それはワクチン接種の有無や地域の感染状況など様々な要因に基づくとされる。
バージニア工科大学に籍を置くウイルスの空気感染の専門家、リンジー・マー氏は、CNNへの電子メールで「もしワクチンを接種済みで、重症化しやすい部類に属さないのであれば、屋外ではマスクなしでもいいだろう」と述べた。
またワクチンを接種していない人については、バーにいるときや列に並んでいる場合など多くの人が近くにいる状況下ではマスクをした方がいいと指摘した。
前出のグプタ医師は、「基本的には他人の息を吸い込む可能性がどれだけあるかを考えればいい」と説明。「その場の人数や状況、地域でどのくらい感染が広がっているか」が判断材料になると語った。
ブラウン大学公衆衛生大学院のアシシュ・ジャー学部長は18日、CNNの番組で、各州が実施する屋外でのマスク着用義務化について、「向こう2、3週間のうちに解除され始めるとみている」と述べた。ただ感染の大半は屋内で発生しているため、屋内でのマスク着用義務はそれよりも長く続くだろうとの認識を示した。
テキサス州やアラバマ州など一部の州ではすでに州レベルでのマスク着用義務化を撤回している。その他の州でも、屋外でのマスク着用については規制を緩和する計画が発表されている。