Tレックスの推定個体数 同一時期に2万頭、累計で25億頭 米研究

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様々なデータからTレックスの個体数を推計した研究が発表された/Keegan Houser/UC Berkeley

様々なデータからTレックスの個体数を推計した研究が発表された/Keegan Houser/UC Berkeley

(CNN) かつて北米に生息していた肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(Tレックス)について、個体数は同一時期に約2万頭、絶滅までの約250万年間では累計25億頭あまりに上ったとする研究結果が発表された。

研究に当たったのは米カリフォルニア大バークレー校の古生物学者たち。白亜紀(約9800万~6500万年前)におけるTレックスの個体数の推計に取り組んだ。

化石の記録や個体密度のデータ、気候モデルから得られたデータを駆使し、おそらく約2万頭の成獣が同一時期に生息していたと算出。これは絶滅までの約250万年間で25億頭あまりが生息していた計算になる。

研究チームはまた、Tレックスの寿命をはじめて算出した。科学文献や専門家の見解を活用し、性的成熟年齢は15.5歳だった可能性が高く、寿命は20代後半だった可能性があると推計した。

こうした推計値から、Tレックスの1世代は約19年間続き、100平方キロに1匹が生息していたとの結論に至った。

常時2万頭が12万7000世代あまりにわたって生息していたとの推計を踏まえ、総数では25億頭に上ると判断したという。

ビッグホーン盆地古生物学研究所のジェイソン・プール氏は研究チームの手法について「非常に情報量が多いように見えるが、今分かっている範囲で何ができるのか、現状の限界も浮き彫りにしている」との見方を示した。同氏は今回の研究に加わっていない。

研究結果は科学誌「サイエンス」に発表された。

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