逆さづりでのサイ空輸、保護活動に極めて重要な理由とは

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写真のジャック・フラマン氏は、サイの移動方法としては空輸が望ましいと語る/WWF / Micky Wiswedel

写真のジャック・フラマン氏は、サイの移動方法としては空輸が望ましいと語る/WWF / Micky Wiswedel

保護活動家はなぜサイを移動させるのか?

クロサイはアフリカ全土の砂漠や低木地、サバンナに生息し、中でもナミビアや南アフリカ、ケニア、ジンバブエの頭数が多い。1960年代には10万頭以上が野生環境で暮らしていたが、30年間に及ぶ乱獲で98%が死滅。90年代半ばまでには2354頭が残るのみとなった。

それ以降、的を絞った慎重な保護活動のおかげで、個体数は倍以上の約5600頭に回復している。

ただ、個体数は増加傾向にあるものの、クロサイが危機を脱したわけではない。こう指摘するのは世界自然保護基金(WWF)のクロサイ保護責任者、ジャック・フラマン氏だ。

同氏によると、サイは「密度依存型」の種のため、ひとつの地域に集中しすぎた場合、一部を別の場所に移さない限り頭数が減少に向かう。また、サイの移動は遺伝子プールの多様性を確保するのにも役立つという。

サイは中国の伝統医学や宝飾品の材料として珍重されており、角めあての密輸業者から狙われる例が後を絶たない。一部のケースでは、密猟が横行する地域からサイが救出され、観察や保護の可能な場所に移される場合もある。

ナミビアでは政府の保護プログラムを通じ、サイを遠くの農場や自然保護区域に移動させる取り組みが進む。保護団体のトップによると、地元住民が密猟監視員やサイの警備員として訓練を積み、地域経済や動物の安全強化に一役買っているという。

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