中国とロシア、月に共同で研究拠点を建設へ

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覚書署名式に出席したロスコスモスのドミトリー・ロゴージン長官=3月9日/Roscosmos

覚書署名式に出席したロスコスモスのドミトリー・ロゴージン長官=3月9日/Roscosmos

(CNN) 中国の国家宇宙局は9日、ロシアと協力して月に研究拠点を建設する計画で合意したと発表した。

月面や月の軌道上に実験、研究用の複合施設を建設する。

同局とロシアの宇宙開発公社ロスコスモスのトップが、各政府を代表して覚書を交わしたという。

ロスコスモスによると、中ロが建設する「国際月科学研究ステーション」は宇宙の平和利用推進を目指し、どの国でも利用できるようにする。

両国は今後、ステーションの設計、開発、運用を進めるための工程表を作成するという。

中国国家宇宙局の職員ら=3月9日/China National Space Administration
中国国家宇宙局の職員ら=3月9日/China National Space Administration

中国とロシアはまた、月や深宇宙探査のためのデータセンターを共同で開設することでも合意した。さらに中国が「嫦娥(じょうが)7号」、ロシアが「ルナ27号」でそれぞれ月の南極を探査する計画でも協力する。

ロシアは旧ソ連時代に米国と宇宙開発のトップを争い、冷戦終結後は国際宇宙ステーション(ISS)の建設に参加した。

一方、中国の宇宙開発はスタートが遅れたものの急ピッチで追い上げ、2019年には世界で初めて月の裏側に無人探査機「嫦娥4号」を着陸させた。20年には初めて火星探査機「天問1号」の打ち上げに成功。今年5~6月には火星表面への着陸に挑戦する。

昨年12月には「嫦娥5号」が月の石を持ち帰った。中国は30年代までに、月の有人探査を成功させることを目指している。

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