飼い猫の獲物捕りを減らす方法、英大学の調査で判明

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飼い主と遊ぶ時間を増やし、肉をより食べさせた猫は獲物捕りが減少するという研究結果が報告された/Martina Cecchetti

飼い主と遊ぶ時間を増やし、肉をより食べさせた猫は獲物捕りが減少するという研究結果が報告された/Martina Cecchetti

(CNN) 飼い猫が獲物にする野生生物の数を減らすためには、飼い主が猫と遊ぶ時間を増やし、もっと肉を与える必要がある――。英エクスター大学の研究チームが11日、そんな研究結果を発表した。

猫の獲物捕りを減らすための一般的な対策とされる室内飼いや特殊な首輪を着けさせるといったやり方については、受け入れられないという飼い主も多い。

しかし英エクスター大学の研究チームによると、肉由来のたんぱく質を成分とする市販のプレミアムフードを猫に与えたところ、猫が持ち帰る獲物の動物の数は36%減り、飼い主が1日に5~10分間猫と遊ぶと25%減少した。

「飼い主は体の負担が少なく制限をかけない方法を使って猫の行動を変えさせることができる」と研究者は解説する。

実験では、飼い主が獲物捕りをシミュレーションして猫に羽のおもちゃを追いかけさせ、続いて毎回おもちゃのネズミを与えた。

一方、肉を成分とするキャットフードで獲物捕りが減る理由は不明だが、「キャットフードの中には、大豆のような植物由来のたんぱく質が含まれるものもある。そうしたフードは『完全な食事』を形成するかもしれないが、一部の猫は微量栄養素が欠乏し、獲物捕りが促進される可能性がある」と研究者は指摘。「猫は通常、アミノ酸などの特別な栄養素を必要とする。それは肉で供給するのが最善だ」としている。

実験はイングランド南西部の219世帯で猫355匹を対象に、12週間かけて実施した。

研究チームは今後、特定のアミノ酸など肉に含まれるどの成分に獲物捕りを減らす効果があるのかを突き止めたい意向。

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