アレシボ天文台、解体を前に崩壊 57年の観測に幕

アレシボ天文台は11月の時点で損傷がみられた/University of Central Florida

アレシボ天文台は11月の時点で損傷がみられた/University of Central Florida

(CNN) 米国立科学財団は1日、プエルトリコにあるアレシボ天文台で、望遠鏡のプラットフォームが崩壊したと発表した。57年間にわたって天体観測を支え、ハリケーンや地震にも耐えてきた望遠鏡の最後だった。

被害の程度を調べた結果、望遠鏡を支える3本のタワーが全て崩壊し、重さ900トンのプラットフォームが下部のアンテナの上に落下していたことが分かった。望遠鏡を支えていたケーブルも落下して、天文台の学習センターも大きく損傷した。

米国立科学財団は数週間前、今年に入って望遠鏡に修理不可能な破損が生じたために、使用を中止して解体すると発表していた。

アレシボ天文台の望遠鏡は、全長約305メートルのアンテナと重さ900トンのプラットフォームで構成され、3本のタワーにつないだケーブルで高さ約137メートルの上空から吊(つ)り下げられていた。

今年8月、補助ケーブル1本がタワーのソケットから外れて落下し、アンテナに約30メートルの損傷が生じた。修理計画を立てるために被害の程度を調べていたところ、11月6日にメインケーブルが破損し、アンテナがさらに損傷した。

ケーブルを点検した結果、残るケーブルにも亀裂があることが分かり、タワーのソケットから外れかけている箇所も見つかった。このため望遠鏡は崩壊する可能性があると判断し、米国立科学財団が解体を決めていた。

アレシボ天文台は1963年に完成し、74年の初の連星パルサー発見(93年のノーベル物理学賞受賞研究)、米航空宇宙局(NASA)のバイキング計画、金星表面の初のレーダー地図作成などに貢献。92年には最初の太陽系外惑星を発見した。ジェームズ・ボンドのシリーズ映画「ゴールデンアイ」にも登場していた。

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