「クルードラゴン」の打ち上げ成功、野口さん乗せ宇宙ステーションへ

宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げに成功

ニューヨーク(CNN Business) 日本人宇宙飛行士の野口聡一さんなど4人を乗せたスペースXの宇宙船「クルードラゴン」が15日に打ち上げられた。米航空宇宙局(NASA)は、民間企業の力を借りて国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を送り込む時代の幕開けと位置付ける。

クルードラゴンにはNASA宇宙飛行士のマイケル・ホプキンスさん、ビクター・グローバーさん、シャノン・ウォーカーさんと野口さんが搭乗している。現在は軌道上にあり、米東部時間の16日午後11時にISSとドッキングする見通し。クルードラゴンは27時間の間、軌道を周回しながらドッキングに備える。

打ち上げが当初予定通り14日に行われていれば、ISSはクルードラゴンが約8時間で到達できる位置にあり、待機時間はもっと短いはずだった。しかしハリケーン「エタ」がもたらした悪天候のため、打ち上げは15日に延期されていた。

クルードラゴンにはトイレもあり、軌道にいる間は完全な自律式制御が行われるため乗員は睡眠時間を確保できる。飛行の様子はスペースXとNASAの専門家がテキサス州ヒューストンとカリフォルニア州ホーソーンから見守っている。

スペースXがISSに人員を輸送する有人宇宙船の本格運用を担うのは今回が初めてで、NASAと同社にとっては記念すべきミッションとなる。5月にはNASAのテストパイロット2人が搭乗する宇宙船の試験飛行が行われていた。

クルードラゴンは先週、有人宇宙船として正式認定された。これでさまざまな経歴をもつ宇宙飛行士の定期的な輸送に向けた道が開けることになる。

今回のミッションに参加しているウォーカーさんと野口さんは物理学の経歴をもち、半年間のISS滞在中、微小重力が人の心臓組織に与える影響を調べるなど、さまざまな実験を予定している。また、深宇宙探査を支える食糧確保の道を探るため、宇宙空間でラディッシュを育てる実験にも挑戦する。

今回の打ち上げに当たっては、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターで、症状が出て新型コロナウイルスの検査を受けていると打ち明け、NASAが接触者の追跡に追われるハプニングもあった。

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