NASA長官、「隕石は地球の脅威」 講演で明言

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NASAの長官が、地球に迫る脅威としての隕石に言及/Wally Pacholka/Barcroft Media/Getty Images

NASAの長官が、地球に迫る脅威としての隕石に言及/Wally Pacholka/Barcroft Media/Getty Images

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官はこのほど首都ワシントンで行った講演で、地球に落下する隕石(いんせき)について生命にとっての脅威と位置付けた。

ブライデンスタイン長官は4月29日に開かれた惑星防衛会議で講演し、「これはハリウッド映画のことではない。現時点で生命の存在が確認されている唯一の惑星を守るということだ」と力説した。

ブライデンスタイン長官は、2013年2月にロシア上空で爆発した隕石に言及した。この隕石はロシアのウラル地域上空で爆発し、衝撃波でガラスが割れるなどして子ども200人あまりを含む1000人以上が負傷した。

「地球の大気に突入した時点で太陽以上の明るさだった。この物体から62キロの距離にいた人でも熱を感じた」とブライデンスタイン長官は述べ、「地表から28キロの上空で爆発した時のエネルギーは、広島の原爆の30倍だった」と指摘、「6都市で建物が損壊した」と付け加えた。

RIAノーボスチ通信は当時、集合住宅の建物など4000棟以上に被害が発生し、20万平方メートルのガラスが割れたと伝えていた。

「こうした出来事は極めて特異な事例だと言えればいいのだが、そうではない」と長官は強調し、同様の事態は60年ごとに起きるというNASAのモデリングを紹介した。

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