世界最大の立像も登場、インドで巨大像の建造がブームに

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パテールは独立と同時に初代副首相に就任した/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images

パテールは独立と同時に初代副首相に就任した/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images

マハラシュトラ州のディヴェンドラ・ファドナヴィス首相は、ムンバイ沖のシヴァージー像について、台座を含めて高さ約208メートルの中国の魯山(ろざん)大仏に対抗し、像の高さが212メートルになるよう設計を変更したことを公に認めている。

地元の価値観

しかしジャイシャンカー氏は、巨大像が国の政府の目的を果たすためだけに建造されているとの見方に異を唱える。

ジャイシャンカー氏は、像のモデルを見るとほとんどの場合、地方政治が反映されているとし、例としてインド南部テランガナ州の州都ハイデラバードにあるラーマーヌジャ像やタミルナド州にある詩人・哲学者ティルヴァルバルの像を挙げた。

「巨大像の多くは地方政治と関係しており、インドと中国の間の単なる『軍拡競争』とは見ていない」とジャイシャンカー氏は語る。今後の建設のペースは、国際的な競争というよりは、州のリソースや大規模な芸術プロジェクトに対する公的支援といった国内的な要因に左右されるようになるのではないかと述べた。

インド・デリーを拠点に活動する美術評論家ガヤトリ・シンハ氏は、巨大像が国の象徴としてふさわしいか否かという疑問が必ず生じると見ている。

シンハ氏は、インドには巨大像を建造する伝統はなく、明らかに植民地時代の名残だと指摘。世界にはインド人の血を引く偉大な彫刻家が多数おり、彼らはより抽象的でインドらしい記念像を作れるのではないかと語った。

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