怒りをぶつけて大暴れ――アンガールームはストレス解消に効果あり?

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部屋の中では完全防備が原則

部屋の中では完全防備が原則

怒りは人体の化学構造を変化させ、認識可能な身体的反応を引き起こす。ニューヨーク・プレスビテリアン病院ウェイル・コーネル・メディカル・カレッジの精神科教授、ゲイル・サルツ医師は、そのような神経が高ぶった状態を抑える方法として、深呼吸、筋肉の緊張緩和、視覚心像の利用、一歩距離を置いてじっくり考える時間を取るなど、自分を落ち着かせるための実用的な方法を模索するよう勧める。

サルツ医師は、アンガールームで心を穏やかにする満足感を得られるのは、恐らく、サンドバッグを手当たり次第に叩いたからではないと言う。

「(叩いているうちに)空想に近くなり、サンドバッグではなく夫の顔を叩いているような感覚になる」(サルツ医師)

夫の顔に架空の一撃を食らわす瞬間は気分がいいかもしれないが、次回、同様の怒りを感じた時、その衝動的な感情を抑えるのが容易ではなくなるかもしれない。

その点、サルツ医師が推奨する代替手段は、ストレス解消に効果があり、なかなか感情を抑えられない人にも有効であることが証明されているという。

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