DV受け瀕死の女性、駆け付けた救命士と結ばれる 米

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米フロリダで結婚式を挙げたメリッサさん(右)とキャメロンさん

米フロリダで結婚式を挙げたメリッサさん(右)とキャメロンさん

(CNN) 元恋人の男に瀕死の重傷を負わされた米国の女性が、現場に駆け付けた救命士の男性と知り合い、その後の交際を経てこのほど結婚式を挙げた。

2012年、当時20歳だったメリッサ・ドーム・ヒルさんは、高校時代に恋人だった男から電話で呼び出された。関係を終える前にもう一度だけ会いたいと言われて応じたのだが、男はやってきたメリッサさんに飛び出しナイフを向け32回にわたって刺すと、血まみれのメリッサさんを道路わきに残して立ち去った。

生死の境をさまよったメリッサさんは、駆け付けた救命士のおかげで一命をとりとめた。メリッサさんを発見し、ヘリコプターで搬送した救命士の1人にキャメロン・ヒルさんがいた。

2人は1年後に昼食の席で再会。2カ月後に交際が始まると、15年にキャメロンさんがプロポーズした。そして今月4日、メリッサさんを助けた多くの救命士や医師らに見守られながら結婚式を挙げた。

メリッサさんはCNNの取材に「あんな恐ろしい目には二度と遭いたくない。けれども今の自分の状況を考えると、事件をなかったことにしたいとは思わない」「(事件がなければ)キャメロンには出会っていなかった。運命が2人を結びつけたのだと信じている」と話した。

メリッサさんは現在、家庭内暴力(DV)に反対する団体の一員として働いている。「もし今、虐待で苦しんでいる人がいたら、あなたは一人じゃない、あなたが悪いのではない、と伝えたい」と語る。

さらに「近くのDVセンターに連絡を取って協力してもらい、相手との関係を安全に終わらせてほしい。虐待を伴う関係を終わらせるのは、とても危険な事態を招くことがあるから」と助言した。

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