完全まひ患者と意思の疎通を、医療科学の挑戦<1> 新システムで思考を解読

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患者の脳に現れる電気的活動を測定することにより、その思考の解読を試みる

患者の脳に現れる電気的活動を測定することにより、その思考の解読を試みる

研究では、機能的な近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)により患者の脳内の血流と血中酸素濃度を測定し、さらに脳波記録(EEG)キャップで患者の脳の電気的活動を測定することにより、患者の思考を解読した。

「あなたはハッピーですか?」

この研究には、完全なロックト・イン状態にある68歳の女性、76歳の女性、61歳の男性、24歳の女性の4人の患者が参加した。

研究者らは数週間にわたり、このコミュニケーションシステムに接続された患者らに対し、「イエスかノー」で答える質問や正誤問題を繰り返し問い掛けた。

患者らが質問の答えについて考えると、研究者らは同システムの測定値の変化を分析し、患者が「イエスかノー」の答えについて考えているか否かを判断した。

答えがイエスの時とノーの時では、血中酸素濃度の変化により、患者の精神状態は異なっていた。しかしこのシステムでは、特定の文字や言葉を解読するには至らなかった。

研究者らはまず、患者らに「あなたはベルリンで生まれた」「あなたの夫の名前はヨアキムである」「パリはドイツの首都である」「パリはフランスの首都である」など、あらかじめ答えが分かっている質問や発言に回答するよう求めた。

その結果、患者の正答率は約70%だった。

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