太陽系に第9の惑星発見か、質量は地球の10倍
(CNN) 米カリフォルニア工科大学の研究者は21日までに、太陽系外縁部に9個目の惑星とみられる物体が存在している証拠を発見したと発表した。
この星は通称「プラネット・ナイン」。カリフォルニア工科大学によると、地球の10倍の質量を持ち、太陽から海王星より20倍遠く離れた軌道を1万~2万年かけて周回しているという。
研究者が実際にこの惑星を観測したわけではないが、他の研究結果から第9の惑星が存在するとの結論を導き出した。
研究者によると、海王星の軌道の外側に広がる「カイパーベルト」と呼ばれる領域に、軌道が特定の方向にとがっている複数の天体があった。数学的なモデルやコンピューターを駆使したシミュレーションから、こうした軌道の形成に影響を及ぼす重力を持つ惑星が存在するとの結論に至ったという。
研究を行ったマイク・ブラウン氏は、「真の惑星は古代以降では2つしか発見されておらず、今回の発見で3個目となる」「太陽系にまだ発見されていない非常に大きな天体があったなんて興奮する」と述べた。