ネイチャー、STAP細胞論文を撤回 著者「複数の誤り」

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STAP細胞の論文2本が撤回された=Haruko Obokata/NATURE提供

STAP細胞の論文2本が撤回された=Haruko Obokata/NATURE提供

(CNN) 英科学誌ネイチャーは2日、同誌に1月に掲載されたSTAP細胞に関する論文2本の取り下げを発表した。論文の著者らは連名で、「論文の中に複数の致命的な誤りが見つかった」と撤回の理由を説明した。

STAP細胞に関する論文は理化学研究所の研究チームが中心となって発表。手早く安価に作製でき、倫理問題も伴わない画期的な多能性獲得細胞として注目を浴びた。

しかしこの論文を巡って理研が2月に調査に乗り出し、不正があったと認定した。共著者の1人もSTAP細胞の作製実験に使われたデータの一部に疑問があるとして、3月に論文の撤回を呼びかけていた。

ネイチャーは論文について、「数字の誤りや、手法について記載した内容の一部盗用が発覚し、再現しようとする初期段階の試みは失敗に終わった」と指摘。「共著者全員が論文を支持できなくなったとの結論に至り、撤回することを決めた」と記している。

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