絶滅の危険性が高い100種のリスト公開 知られざる生物も

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ピグミーミユビナマケモノは中米パナマの一部にしか生息しておらず個体数は500匹に満たないという=Zoological Society of London提供

ピグミーミユビナマケモノは中米パナマの一部にしか生息しておらず個体数は500匹に満たないという=Zoological Society of London提供

(CNN) 韓国の済州島で開かれている世界自然保護会議(WCC)で、絶滅する危険性が最も高い生物100種類を挙げた初のリストが発表された。人間の役に立つ生物だけでなく、これまであまり知られていなかった動植物が多数含まれている。

この会議は国際自然保護連合(IUCN)が主催する世界最大規模の環境会議。リストは科学者8000人が協力して作成し、世界48カ国の動植物を選んだ。

科学者らによれば、かねて絶滅の危機が指摘されるカイナンテナガザルやミユビナマケモノ、カイザーツエイモリなどに比べ、さらに不利な状況に直面する生物もある。人間にとって無用とされる生物は、注目を集めることもないまま消えていく恐れがあるという。

ロンドン動物学会のジョナサン・ベイリー教授は「保護運動の対象は、人間の役に立つかどうかで優先順位が決まるようになってきている」と懸念を示す。「こうした生物に生き残る権利はあるのか、人間が絶滅に追い込む権利はあるのか。われわれは倫理上の決断を迫られている」と、同教授は指摘する。

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