ユナイテッド航空、パイロットに無給休暇を要請 ボーイング機の納入遅延で
ニューヨーク(CNN) 米ユナイテッド航空は米ボーイング製の機体の納入が遅れているためとして、自社のパイロットに対し、5月に無給休暇を取るよう要請した。パイロット労組のメモで明らかになった。
ユナイテッド航空は1日の声明で、納入遅延の影響で今年の実飛行時間が減る見通しとなり、人員過剰の状態を防ぐため、パイロットに無休休暇の制度を提示していると述べた。
メモによると、この措置は今年夏や秋まで延長される可能性がある。パイロットの休暇中も、給与以外の一部の報酬は支払われる。
ユナイテッド航空は幹線ルートの81%にボーイング機を採用しているため、同社の品質問題に由来する生産停滞で大きな打撃を受け、すでにパイロットの新規採用停止を発表していた。労組によると、ボーイング787、737型機の納入が遅れている。
カービー最高経営責任者(CEO)は先月、ボーイングの競合メーカーである欧州エアバスへの発注拡大を検討していると述べた。
同じ米大手の米アメリカン航空とデルタ航空は、ボーイング機の採用率が約半分にとどまっている。
運航機種をボーイング737型機に統一している米サウスウェスト航空は、ボーイングからの納入機が4割減少するため、今年はパイロットの新規採用人数を計画の約半数に抑え、客室乗務員の採用も6割削減すると発表した。