「世紀の空売り」のバーリ氏、米株式市場の下落に2330億円賭ける

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マイケル・バーリ氏/Astrid Stawiarz/Getty Images

マイケル・バーリ氏/Astrid Stawiarz/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 2008年の米住宅市場崩壊を正確に予測したことで有名になった「世紀の空売り」の投資家、マイケル・バーリ氏が米株式市場の下落に16億ドル(約2330億円)以上を賭ける取引を行っていることが分かった。

14日公表された米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、バーリ氏はS&P500とナスダック100の下落に賭けている。バーリ氏率いるファンド「サイオン・アセット・マネジメント」は、S&P500に連動する運用を目指す投資信託のプットオプション(資産を特定の価格で売却する権利)を8億6600万ドル購入。ナスダック100に連動する運用を目指す投資信託のプットオプションも7億3900万ドル購入した。

提出書類によると、バーリ氏はポートフォリオの9割以上を相場下落に賭けている。

ただ、今年のバーリ氏の投資判断は強気と弱気の間で揺れ動いているように見える。1月には、ツイッターで140万人のフォロワーに対し「売れ」との謎めいたメッセージを発信したものの、3月の終わりまでに前言を翻し、「売れと言ったのは間違いだった」と記した。

S&P500とナスダック100は今年ここまで大きく上昇しており、それぞれ16%と38%近い値上がりを記録している。

バーリ氏は00年代半ばに住宅市場の値下がりに賭けたことで知られ、サブプライムローン危機や主要金融機関の破綻(はたん)から大きな利益を得た。この出来事は作家マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り:世界経済の破綻に賭けた男たち」に描かれ、後に映画化もされた。

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