EV販売台数、VWが2024年にテスラ上回る可能性

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EVに生まれ変わったVWのマイクロバス「ID.Buzz」/Andrew Trahan Photography/Volkswagen

EVに生まれ変わったVWのマイクロバス「ID.Buzz」/Andrew Trahan Photography/Volkswagen

(CNN) 独フォルクスワーゲン(VW)は電気自動車(EV)の販売台数で米テスラを上回る目標を掲げているが、2024年にもそれが実現する可能性があることがわかった。ブルームバーグ・インテリジェンスの新しい報告書で明らかになった。

両社は今後数年にわたって、世界のEV市場で首位の座を巡って争うことになるとみられる。

VWグループは、VWからベントレーなど幅広いブランドを傘下に持ち、アウディの「e-Tron」や、VWのコンパクトカー「ID.3」やSUV(スポーツ用多目的車)「ID.4」、ポルシェの「タイカン」など、さまざまな車種を世界の市場で販売することができる。今後もVWグループのブランドから、さらにEVが登場するとみられている。テスラの提供できる車種が限られていることから、VWの幅広い車種と価格に対しては特に弱点となっている。

今後数年のEV市場での首位争いでは中国と欧州の2つの市場が特に重要となりそうだ。いずれもEVにとって有利な市場となっている。同報告書によれば、自動車販売全体に占めるEVの割合は25年までに、中国で25%、欧州で20%に達するとみられる。VWはドイツに本社を置き、欧州全域に複数の工場を保有しており、欧州市場ではすでにテスラを上回っている。

しかし、中国市場では、VWは現在テスラの後塵を拝している。VWの21年の中国EV市場でのシェアは3.5%にとどまった。テスラは、中国の比亜迪(BYD)と13%のシェアで並んでいるが、同16%の中国の上汽通用五菱汽車には届いていない。残りの55%については、中国の自動車メーカーなどがシェア争いをしている。

中国の自動車市場に占めるEVの割合は現在11%にとどまっている。しかし、EVを販売しないメーカーに対して大きなコストを負担させる一方で、EVメーカーには報奨金を用意しており、EVの割合が急速に拡大するとみられている。

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