ロシア金属企業ルサール、ブチャでの「犯罪」の調査要求

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中央アジア、サヤノゴルスクにあるルサールのアルミニウム製錬所/Andrey Rudakov/Bloomberg/Getty Images

中央アジア、サヤノゴルスクにあるルサールのアルミニウム製錬所/Andrey Rudakov/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN Business) ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで起きた民間人殺害をめぐり、ロシアの金属企業ルサールが調査を要求した。

ルサールのベルナルト・ゾンネベルト会長は声明で、3月末まで1カ月にわたりロシア軍に占領されていたブチャでの残虐行為が最近報じられ、同社に衝撃を与えたと説明。「この犯罪は徹底調査されるべきだと考える」「我々は客観的かつ公平な調査を支持するとともに、実行犯の厳しい処罰を要求する」と述べた。

声明では残虐行為の責任の所在には触れなかったが、「このような出来事により今回の悲劇はいっそう痛ましいものになる」と訴え、「我々は皆、この兄弟殺しの紛争の早期終結を願っている」「犯罪に関与した者の適切な処罰を望む」とした。

ロシア企業は総じてウクライナ戦争について沈黙を保ってきたが、先週末にブチャの惨状が明らかになったのを機に、ルサールは声を上げる方針を固めた。

ロシアはこの件への関与を全面否定。ブチャでの残虐行為は仕組まれたものであり、「事前に計画されたメディア工作」の一環だと証拠を示さず主張している。

オランダ国籍のゾンネベルト氏は、「貴重な人命を保護して平常に復帰する」ため、ルサールは紛争の速やかな平和的解決を求めると説明した。

公式サイトによると、同社は世界5大陸で事業を展開しており、世界のアルミニウム生産の6%を占める。

同社を創業したロシア人富豪のオレグ・デリパスカ氏は先週、テレグラムでこの戦争は「常軌を逸している」と述べ、もっと前のタイミングで交渉を通じ解決できた可能性があると指摘していた。

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