英石油大手シェル、BPに続きロシアからの撤退発表

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液化天然ガスを搭載してロシアの港を出発するタンカー=2021年10月/AP

液化天然ガスを搭載してロシアの港を出発するタンカー=2021年10月/AP

ロンドン(CNN Business) 英石油大手シェルが2月28日、ロシアからの撤退を発表した。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」を含め、ロシア大手ガスプロムとの合弁を解消する。

シェルの発表によると、液化天然ガス施設「サハリン2」の株式27.5%、シベリア西部サリム油田開発プロジェクトの株式50%、シベリア北西部ギダン半島資源開発プロジェクトの権益50%を手放す。

シェルのベン・ファンブールデン最高経営責任者(CEO)は「欧州の安全を脅かす無分別な軍事侵攻の結果、ウクライナの人命が失われたことに衝撃を受けている」との声明を発表した。

これに先立ち英BPも27日、ロシア石油大手ロスネフチの持ち株19.75%を手放し、関連する合弁事業から手を引くと発表していた。アナリストは28日、ロシアからの撤退に伴ってBPは260億ドル(約2兆9900億円)超の打撃を被る可能性があると指摘した。

シェルのファンブールデンCEOは「信念をもって撤退を決断した。容認はできない。容認する意思もない」と強調している。

ノルドストリーム2のプロジェクトは、ドイツのオラフ・ショルツ首相が先週、審査の停止を発表したことで、実質的に打ち切りとなっていた。

一方、25年以上前から進出していたエクソンモービルを含め、ロシアにとどまる欧米のエネルギー大手もある。

エクソン子会社のエクソン・ネフテガスはロシア極東サハリン島の石油・天然ガスプロジェクト「サハリン1」の株式30%を保有。日本やインド、ロスネフチの子会社2社と組んで1995年から同プロジェクトにかかわっている。

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