中国、預金準備率を引き下げ 金融緩和へ

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国慶節前日の9月30日、北京の人民大会堂での祝賀会に出席する習近平氏(右)ら/Greg Baker/AFP/Getty Images

国慶節前日の9月30日、北京の人民大会堂での祝賀会に出席する習近平氏(右)ら/Greg Baker/AFP/Getty Images

香港(CNN Business) 中国人民銀行(中央銀行)は6日、預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。景気回復に向けた脅威を回避するため、金融緩和を行い、経済にお金を回す時期だと判断した。

預金準備率の引き下げは今月15日から始まる。預金準備率の引き下げによって銀行が保有しておかなければならない金額が減り、1兆2000億元(約21兆円)の流動性が供給される見通し。

預金準備率の引き下げは今年に入って2回目。中国共産党中央政治局は同日、来年は経済活動の保護のため、より積極的な行動を起こす可能性があると示唆していた。中央政治局は声明で、来年の最重要課題は安定性の確保となるだろうと述べた。

中国政府は、新型コロナウイルスが流行するなかでの経済活動への介入について非常に慎重になっている。中国は指標となる貸出金利について昨年前半以来引き下げておらず、大規模な景気刺激策も控えている。その代わり、新型コロナウイルスで打撃を受けた中小企業に的を絞って支援を行っている。

中国の経済規模は世界2位で、新型コロナウイルスの流行中も経済成長では他の主要国を上回り、主要国としては昨年経済成長がプラスだった唯一の国だった。

しかし、中国は今年に入り、電力不足や出荷の遅れ、不動産市場の危機などの課題に直面している。専門家からは、IT企業や民間企業を標的とした大規模な取り締まりの影響について懸念する声も出ている。

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