NYダウ7日続落、3指数の週間下落率は金融危機以来

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ニューヨーク証券取引所のフロアで画面を見つめるトレーダー/Richard Drew/AP

ニューヨーク証券取引所のフロアで画面を見つめるトレーダー/Richard Drew/AP

ニューヨーク(CNN Business) 28日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が7日続落するなど売りが続いた。新型コロナウイルスへの警戒感が強まるなか、主要3指数の週間下落率は2008年の金融危機以来最大となった。

この日の株価はナスダック総合指数が一時的に反発したものの、それ以外は終日マイナス圏内で推移した。波乱の1週間を終え、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が株安食い止めと景気浮揚のため利下げに踏み切るとの期待が高まった。

ダウは357ポイント(1.4%)安で取引を終え、一時は1086ポイント近く下げる場面もあった。今週の下げ幅は3583ポイントで、27日には史上最大の落ち込みを記録している。週間下落率は12.4%で、08年10月以来最悪の週となった。

米株式市場のより幅広い銘柄を扱う指標であるS&P500は0.8%安。今週の下落率は11.5%と、週間では08年10月以来最大の水準となった。

ナスダック総合は横ばいだった。今週の下落率は10.5%。

商品市場では原油が一段と弱気相場入りし、この日の米原油は4.9%安の1バレル=44.76ドルとなった。原油の終値が46ドルを割り込んだのは18年12月以来。週間下落率は11年以来最悪の水準になる見通しだ。

FRBの出方も焦点となっている。CMEフェドウォッチによると、FRBが来月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの予想は100%に達した。今月27日の時点では0%だった。

次回のFOMCは3週間後だが、米金融大手バンクオブアメリカ・メリルリンチのアナリストは28日午後、FRBが緊急利下げに向け、それより早期に会合を開く可能性もあるとの見方を示した。前回の緊急利下げは08年。

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