イランのロハニ大統領、新たな巨大油田発見と発表

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イランのロハニ大統領。大規模な油田が発見されたと明らかにした/JIM WATSON/AFP/AFP/Getty Images

イランのロハニ大統領。大規模な油田が発見されたと明らかにした/JIM WATSON/AFP/AFP/Getty Images

アブダビ(CNN Business) イランのロハニ大統領は14日までに、同国南西部フゼスタン州で推定530億バレルの埋蔵量を見込む巨大油田が見つかったと発表した。

油田の面積は2400平方キロで、深さは約80メートル。推定埋蔵量650億バレルを抱えるアフワズ油田に次ぐ同国第2位の規模になる可能性がある。米国の厳しい制裁を受け経済苦境にあるイランにとっては朗報となっている。

イランの半国営メヘル通信によると、ロハニ氏はヤズド市での演説で新油田発見を報告。フランスのAFP通信によると「国民への心ばかりの贈り物」とも述べた。

「我々は豊かな国であることを米国に対して宣言する」とし、「米国の敵意や冷酷な制裁に直面しながらイランの石油産業の労働者と技術者は大規模油田を見つけた」とも強調した。

イランは石油輸出国機構(OPEC)の創設メンバー。英石油大手BPによると、同国の現在の確認埋蔵量は推定1556億バレル。新油田で埋蔵量総量が約34%増える計算も成り立つ。

米エネルギー省のエネルギー情報局によると、イランは原油埋蔵量では世界で4位、天然ガス埋蔵量は世界2位。今回発見された油田の埋蔵量が正しいのなら、地域の競争相手であるサウジアラビアに次いで3位に浮上する可能性がある。

ロハニ大統領は先月、400億米ドルの収入が期待出来る新たな天然ガスの埋蔵地を発見したと発表。既存の埋蔵量を約3分の1増やすだろうとも述べていた。

ただ、米国はイラン産原油の禁輸を打ち出しており、今回の新油田発見がイランの経済的恩恵につながるのかは不透明となっている。

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