中国での事業環境、ますます「敵対的」に EU商工会議所

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香港(CNNMoney) 中国で活動する欧州連合(EU)の商工会議所は12日までに、景気減速に陥る中国内で欧州系企業の事業活動が一段とやりにくくなる情勢に直面していると報告した。

経済減速で苦しんでいるのは中国企業も同様だが、商談成立では地元の競合企業と比べ、欧州の企業はさらに厳しい環境に追い込まれているとも指摘した。

欧州系企業を対象にしたアンケート調査に基づくもので、56%が中国内での事業展開が一段と困難になったと回答。この比率は前年の類似調査時と比べ5ポイント増だった。調査に応じた各企業は、最近打ち出されたインターネット利用の規制と一貫性に乏しい規則の実施などへの不満を訴えた。

事業拡大を予定する企業は47%で、3年前の86%から激減。コスト節約を検討している企業は41%に達した。

中国への進出企業で組織する米商工会議所も今年、加盟企業の77%が中国内で歓迎されていないとの見方を一段と強めているとするアンケート調査結果を発表。同商工会議所会頭は最近、米系企業は自分たちに対して打ち出されているとみなしている措置に不満を抱いているとも指摘した。

米財務省のルー長官は北京で最近開かれた中国との戦略対話への参加に伴い、中国に進出する外国企業は近年、規則がさらに複雑化するビジネス環境への懸念を強め、歓迎されていないとの認識が広がっていると指摘していた。

中国の国営メディアは、これら外資企業の不満について現実を踏まえていないものだと反論している。

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