米NYタイムズ、電子版の売り上げ倍増目指す

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米紙ニューヨーク・タイムズは、事業の軸足を電子版へとシフトする考えだ

米紙ニューヨーク・タイムズは、事業の軸足を電子版へとシフトする考えだ

ニューヨーク(CNNMoney) 米有力紙ニューヨーク・タイムズは、今後5年で電子版の有料購読者を現在の2倍以上に増やす計画だ。マーク・トンプソン最高経営責任者(CEO)とディーン・バケット編集主幹が7日、従業員向けの戦略文書で明らかにした。

戦略文書には「必要なものは、取りも直さず会社の抜本的な変革だ」と書かれている。

トンプソンCEOらは電子版による売り上げが過去5年で倍増し4億ドル(約480億円)になったことを挙げ、「2020年までに今度は8億ドル(約960億円)」にするとの新たな目標を掲げた。

その上で「目標を達成しよう。そうすればわが社の報道の使命を長期的に守れるほか、世界有数の成功したデジタルコンテンツ事業を作り上げることができる」と述べた。

最近では電子版の有料購読者数が100万人を超えた同紙だが、それでも利益の多くを紙の新聞に依存しているのが現状だ。CEOらは「デジタル事業はわが社の野望の規模を支えるには至っていない」と指摘した。

またCEOらは「ニューヨーク・タイムズなしの生活など想像できない新たな世代の読者」を育てなければならないと強調。「初めの200万人の購読者は、食卓の上にニューヨーク・タイムズが広げられているのを見て育った人々だ。次の100万人は、携帯電話上で獲得に努めなければならない」と説いた。

この文書では、マーケティングへの投資を拡大する意向や、長期的な購読者を増やすために料金体系の刷新を行う方針も伝えられた。

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