期待高まるモディ新首相の「経営手腕」 インドを成長に導けるか

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モディ氏率いるインド人民党(BJP)は下院で過半数を獲得、連立を組む必要はない。ただ、上院では、旧与党の国民会議派などの政党から反発を受けることが予想される。

モディ首相の敵は党内にもいる。中央銀行であるインド準備銀行(RBI)を率いるラグラム・ラジャン総裁に反発する勢力だ。ラジャン氏は国際通貨基金(IMF)の元チーフエコノミストであり、昨年9月の総裁就任以降、国民に不人気な利上げを実現させることで、インドへの投資家の信頼を回復させてきた。

米調査会社ユーラシア・グループの複数のアナリストによると、短期的には、モディ氏は行政主導の改革で手早く成果を出し、早々に自らの実績を固めようとするのではないかという。

ただ、長期的な視点で見た場合、モディ首相がより抜本的な経済改革を実現できるかどうか、決して楽観できる情勢ではないようだ。

先のユーラシア・グループのアナリストは「選挙戦に圧勝したおかげで、モディ首相が連立や提携に依存する度合いは事前の予想よりもかなり減った。だがそれだけでは、手ごわいインド政界を根本から変えるまでには至らない」と話す。

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