都市戸籍を取れない「農民工」の生活 成長する中国の裏側 

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農民工が出身地の農村を離れると公共サービスの恩恵から外されることが多い

農民工が出身地の農村を離れると公共サービスの恩恵から外されることが多い

一部の学者は戸口制度を、以前、南アフリカで白人と比べ黒人の権利を厳しく制限していたアパルトヘイト(人種隔離)政策になぞらえる。戸口制度の下では、農民工は都市では一時的な居住権しか得られず、自治体の中には、その権利取得に多額の支払いを求めるところもある。

高層ビルの外壁塗装工として毎日10時間働き日焼けした顔のグオさんの将来の夢は、いつか店を持ち、今2歳の息子を中学にやることだ。自分たちは一生高い望みは持てそうにないので、子どもに夢を託すという。

グオさんの妻は第2子を妊娠中。中国の「一人っ子政策」に違反するものの、1500ドル(約13万円)の罰金を支払ってでも出産するつもりだ。

グオさんらの出身農村では、都市とは異なり、高齢になっても年金をもらったり老人ホームに入ったりすることはできないという。夫妻が第2子を望んでいるのは、子どもだけが老後の頼りとなるためだ。養育費の負担は増えても最低2人は必要だと夫婦は訴える。

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