上司と「友達」に? 職場のあるべき距離感とは

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英クランフィールド大学のクランフィールド・スクール・オブ・マネジメントで職場の人間関係について研究しているパトリシア・プライス氏は、職場の中で影響力を持った人物と社会的な関係を築くことで、昇進において優位な立場に立てる可能性があると指摘する。

多くの職場には、公式の組織の序列とは関係なく、非公式ながら影響力がある人脈が存在し、それが、企業幹部の指名といった重要な判断を下すのに大きな役割を果たす場合もある。

こうした人間関係は、パブやスポーツイベントなど仕事場以外の場所でつながっていることもある。プライス氏は、そういった場に参加すれば、「決断を下す人々に対して存在感を示すことができるかもしれず、そうすることで出世への道を早めることにもつながるかもしれない」との見方を示す。

ロンドン・ビジネス・スクールでキャリアサービス部門の責任者を務めるフィオナ・サンドフォード氏によれば、個人的な問題についてアルコールを飲みながら上司と話し合うことで、職業人生の隠れた一面を理解するのに役立つかもしれないと指摘する。サンドフォード氏は、上司が受けているプレッシャーや仕事に対する価値観を知ることで、より効果的に働けるようになるかもしれないと指摘。「だからといって全てをさらけ出すという意味ではない。上司の前で酔っ払ったり、見せたくない一面を見せたりするのは大きな失敗につながる可能性もある」と釘を刺した。

クランフィールド大のアンドリュー・カカバドセ教授は、親密になることで上手くいく人もいれば、上手くいかな人もいるとした上で、「重要なのは、仕事に必要な頭脳を備えているかどうかだ」と述べた。

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