中国を飛び出すか、とどまるか 若者たちの選択

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この流れに乗って新たなビジネスを成功させているのは、人材育成を手がけるBeBeyond社の創設者、ジンボ・シエさん(45)だ。従業員は約40人、北京と上海に事務所を構える。毎年、海外留学を志す何千人もの学生を対象に準備コースを開講する。1カ月半のプログラムで参加費は約20万円にも上る。

中国語では、海外帰国者のことを「海亀族」とも呼ぶ。シエさんもその1人だ。米国で学生と社会人を8年間経験した後、01年に帰国した。海外への留学ブームは近年やや下火となり、帰国後の適応に予想以上に苦労するケースも多いと、シエさんは指摘する。ただ2年ほど前から、中国の環境汚染や食品の安全性を巡る問題から逃れようと海外行きを計画する人が増えてきたという。

シエさん自身は2年前、会社の発展に力を注ぐために米国の永住権を手放すという決断をした。「中国は今、活気にあふれている。課題や障害は多くても、いつかこの先にたどり着ける」と、明るい表情で語った。

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