米アメリカン航空、飛行中に座席の固定が緩むトラブル相次ぐ
(CNN) 米アメリカン航空は2日までに、飛行中の旅客機で座席の固定が緩むトラブルが相次ぎ、ボーイング757型機8機の点検を行っていることを明らかにした。
同航空によると、9月29日に乗客175人を乗せて米ボストンからマイアミに向かっていた便で、離陸直後に12列目の客席3席の固定が緩んだため、ニューヨークのJFK空港に緊急着陸した。
10月1日には乗客154人が乗ったニューヨーク発マイアミ行きの便で同様のトラブルが発生、同機はJFK空港に引き返した。いずれも負傷者は報告されていないという。
社内で調査した結果、一部座席の固定方法に問題がある可能性が浮上し、757型機8機の再点検を決めたとしている。
座席を取り付ける作業は同航空の社員とメンテナンス委託業者の作業員が行っているという。しかし特定のメンテナンス設備や業者に起因する問題ではないとみられる。トラブルについては米連邦航空局(FAA)にも報告したという。
アメリカン航空は昨年、破産法の適用を申請し、現在は再建の途上にある。大手組合との交渉のもつれから、過去1カ月で1000便以上が欠航となり、1万2000便に遅れが出ている。