中国の習近平国家主席、イスラエル・ハマス戦争で即時停戦を呼び掛け
(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は21日、イスラエルとイスラム組織ハマスとの紛争をめぐり、全ての当事者の即時の停戦と拘束された民間人の解放を呼び掛けた。中国国営新華社通信が伝えた。
今回の習氏の発言は、新興5カ国(BRICS)が開催したパレスチナ・イスラエル情勢を協議するためのオンライン形式での首脳会談で出た。BRICSがこうした会合を開催するのは異例。
新華社によれば、習氏は、「現在の状況では、BRICSがパレスチナ・イスラエル問題について、正義と和平の声を上げることは時宜にかなった必要なことだ」と述べた。
習氏はまた、民間人に対する全ての暴力と攻撃の停止、人道支援物資の安全かつ円滑な通行を確保するための措置、パレスチナ自治区ガザ地区の人々に対する人道支援物資の提供の拡大、強制的な移住や水、電気、石油の供給を遮断することによる「集団的懲罰」の停止を求めた。
習氏は「パレスチナとイスラエルとの間で繰り返される紛争を解決するための究極の方法は『2国家解決』だと何度も強調してきた」と述べ、パレスチナ問題の公正な解決がなければ、中東の永続的な平和と安定はないと言い添えた。
今回の会議にはBRICSを構成するブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカに加えて、新たにBRICSに加盟する予定のサウジアラビア、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)の首脳も参加した。