警察署で保管の大麻、ネズミが食べた? インド

タイ・バンコクの調剤室内で育てられているマリフアナ/Andre Malerba/Bloomberg/Getty Images

2022.11.26 Sat posted at 13:20 JST

(CNN) インド北部で麻薬密売業者から押収され、警察の倉庫に保管されていた大麻数百キロ分が消失する出来事があり、ネズミが食べた可能性が疑われている。

ウッタルプラデシュ州マトゥラーの裁判所は、事件の証拠となるはずだった押収大麻のうち200キロ近くを警察が提出できなかったことに触れ、「ネズミは小動物だ。それに警察を怖がらない」と指摘した。

法廷文書によると、警察は大麻386キロの提出を求められていたが、検察は裁判所に対し、マトゥラー市内各地の警察に保管されているマリフアナ計700キロあまりがネズミの影響を受けた可能性があると通知したという。

裁判所は続けて、押収した大麻を警察が競売に掛けたり処分したりする際のガイドラインを示した。

法廷文書では「ネズミの脅威はほぼ全ての警察署に存在する。従って、押収した大麻を守るために必要な措置を講じなければならない」としている。

もしネズミの仕業だとすれば、ネズミたちは今頃のんびりくつろいでいるかもしれない。カナダのブリティッシュコロンビア大学による2016年の調査では、マリフアナの向精神成分の影響でネズミが怠け者になることが判明した。

研究チームはネズミ29匹に訓練を施し、餌を得るために難易度の異なる2つの作業のどちらかを選ばせる実験を行った。ネズミは通常、難度が高く報酬も大きい作業を選ぶ傾向にあるが、マリフアナを投与されたネズミは簡単な方の作業を選んだという。

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