アングリーバードのロビオ、社員の4割削減へ 経営資源集中

ロビオが人員削減を発表

2015.08.27 Thu posted at 15:29 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 人気ゲームアプリ「アングリーバード」の開発元ロビオ(フィンランド)は27日までに、従業員を最大で約260人削減すると発表した。全従業員の39%にあたるという。

ロビオは事業を縮小し、少数の製品に経営資源を集中するという。同社が大規模な人員削減を行うのはこの1年で2回目。

この数年、ロビオはアングリーバードのヒットをてこに事業拡大を図ってきた。アングリーバードのテーマパークをはじめ、子ども向けのeラーニング事業や、本、テレビアニメなどを展開している。

ペッカ・ランタラ最高経営責任者(CEO)は声明で、「現在の財務状況のなかで、最も得意とする分野に注力すべきだ」と述べた。

ランタラCEOによれば、来年公開予定のアングリーバードの映画を担当している従業員は対象になっていないという。

アングリーバードは2009年に発表され、世界中で大ヒット。その後、ロビオは同じようなコンセプトのゲームをいくつも発表したが、どれも第1作ほどの成功は収めていない。

ゲーム業界の専門家によれば、今回の人員削減は驚くものではないという。「ファームビル」のジンガや「キャンディークラッシュ」のキングと同様に、ロビオも1つのヒット作に依存しすぎたからだ。

ロビオでは現在、20タイトル以上のゲームを開発している。新作のなかには「リトライ」のように、アングリーバードと関係はないが一定の成功を収めた作品もある。

一方で7月には、最新版の「アングリーバード2」を公開。ダウンロードは無料だが、アプリ内購入の選択肢を増やした。

ロビオによれば、アングリーバード2は1カ月で約5000万ダウンロードを記録。「出足は好調」だという。

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