米当局、離着陸時の電子機器使用を解禁

米当局が離着陸時の電子機器使用を解禁

2013.11.01 Fri posted at 10:39 JST

(CNN) 米連邦航空局(FAA)は31日、旅客機の離着陸時にも機内モードに設定した携帯電話やタブレット端末といった電子機器の使用を認める方針を発表した。ただし携帯電話での通話は引き続き禁止する。航空各社は今後FAAの指針に沿った計画書を提出し、承認を受けた後に使用が可能になる。

使用できるのは機内モードの携帯電話やタブレット端末、ノートパソコン、電子書籍端末など。これまでは高度1万フィート(約3000メートル)に達するまで使用が禁止されていたが、規制緩和により、離着陸時も使用できるようになる。

ただし一定の場合には、乗客に電子機器のスイッチを切るよう求めることもあるとした。

航空各社は年内に解禁に踏み切る見通しで、米デルタ航空とジェットブルーは同日、高度1万フィート以下での電子機器使用を認める計画をFAAに提出したと発表した。

FAAは、各社の計画が同局の指針に沿っているかどうか確認した上で迅速に承認する方針。さらに、航空各社が提供する機内無線LANサービスの利用も承認する。

一定の場合には乗客に電子機器のスイッチを切るよう求めることも

旅客機内での電子機器使用は、航空機の通信システムやナビゲーションシステムに干渉する恐れがあるとして、これまで禁止されてきた。

しかしFAAが昨年設置した航空専門家の委員会で、ほとんどの商用機は無線信号の干渉に耐えられるとの結論が出たことを受け、規制緩和に踏み切った。

観光業界や家電業界は規制緩和を歓迎する一方で、乗客が機内モードを使っているかどうかを客室乗務員が確認するのが難しくなると懸念する声も出ている。

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