ウクライナ、ハンガリーのスパイ網を摘発と発表 国境地域で活動か
(CNN) ウクライナは9日、ハンガリーのスパイ網がウクライナの国境地域で国防上の機密を入手すべく活動しているのを把握したと明らかにした。こうした活動の発覚をウクライナが発表するのは初めて。
ウクライナ保安局(SBU)は、ハンガリーの特殊機関要員2人を拘束したと述べた。2人はハンガリー軍諜報(ちょうほう)部に報告を行いつつ、国境を接するウクライナ南西部ザカルパート州の防御の脆弱(ぜいじゃく)性を探っていたという。
SBUは声明で「現在包括的な措置を講じ、ハンガリーの諜報網に属する全員を裁きにかけようとしている」と述べた。
この知らせに端を発し、9日は外交上の応酬が繰り広げられた。
上記の拘束を受け、ハンガリーは首都ブダペストにあるウクライナ大使館の職員2人を追放。シーヤールトー外相は自身のフェイスブックへの投稿で、スパイ2人が「外交を口実に」大使館で活動していたため退去を命じたと明らかにした。
この後、ウクライナは自国に駐在するハンガリー大使を召喚し、外交官2人に対して48時間以内の国外退去を命じた。