ロシアの「停戦」が発効、対独戦勝記念日控えて ウクライナは拒否

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軍事パレードのリハーサルでクレムリン近くを走行する戦車=4月29日、ロシア首都モスクワ/Evgenia Novozhenina/Reuters/File

軍事パレードのリハーサルでクレムリン近くを走行する戦車=4月29日、ロシア首都モスクワ/Evgenia Novozhenina/Reuters/File

(CNN) ロシアのプーチン大統領が一方的に宣言したウクライナ戦争をめぐる3日間の「停戦」が、現地時間8日午前0時に発効した。ロシアは9日に第2次世界大戦の対独戦勝記念日を控えている。

ロシア国営タス通信によると、停戦は8日午前0時に始まった。

しかし発効から約3時間後、ウクライナ空軍は北部スーミ州上空でロシア軍が誘導爆弾を投下したと主張した。ロイター通信が伝えたが、この主張を独自に確認できていないとしている。

クレムリン(ロシア大統領府)は先の声明で、プーチン氏が「人道的配慮」に基づき、5月8日午前0時から11日午前0時まで「すべての軍事行動」を停止するよう命じたと発表した。

この短期間の停戦に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「演劇的な演出だ」と一蹴し、ロシアが拒否した米国提案の30日間停戦を改めて支持した。

プーチン氏が設定した3日間は、9日に行われる伝統的な軍事パレードなど対独戦勝記念日の催しと重なる。中国の習近平(シーチンピン)国家主席らロシアと友好関係にある各国首脳が参列する見通しだ。

例年通り、プーチン政権は今回の記念行事を、ウクライナの政権を「ナチ」と呼んで自国の侵攻を正当化する宣伝の場として利用するとみられる。

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