小型機墜落から2日後、ワニが生息する湿地から子どもら5人を救出 南米ボリビア
(CNN) 南米ボリビアで、小型機が熱帯雨林に墜落し、約2日後にワニが生息する湿地から、操縦士と女性3人、子ども1人が救出された。ボリビア国防省が明らかにした。
5人に大きなけがはなく、墜落後は機内から回収したチョコレートとキャッサバ粉を分け合って命をつないだという。
小型機は4月30日、ボリビア北部バウレスを出発し、トリニダードに向かっていた。
離陸から約1時間後に操縦士が技術的な問題を報告し、その後、連絡が途絶えた。
操縦士は病院のベッドで、地元メディアの取材に対し、緊急着陸を行ったが、ワニの巣となっている場所の近くに着陸したと語った。
操縦士によると、機体はワニの巣のすぐ横の湿地に沈んだが、漏れ出た燃料が水を汚し、その強いにおいがワニを近づけなかったという。
生存者の一人は地元メディアに対し、「生きていることに泣いて喜んだ。あざはあったが無事で、とても幸運だった。神と操縦士の判断力に感謝している」と話した。
国防省と民間防衛当局が捜索救助を開始したが、最初の48時間は悪天候に阻まれた。複数の航空機が上空を通過したものの、5人を発見できなかったと地元メディアは報じている。
食料は操縦士が沈んだ機体から回収して配った。5人は5月2日午前、漁師に発見され、軍のヘリコプターで病院へ搬送された。