シリアで続く宗派対立、イスラエルがダマスカス近郊を異例の攻撃

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シリア首都ダマスカスに配備された治安部隊=4月30日/Bakr Alkasem/AFP/Getty Images

シリア首都ダマスカスに配備された治安部隊=4月30日/Bakr Alkasem/AFP/Getty Images

(CNN) 宗派対立が続くシリアの首都ダマスカス近郊で、イスラエルが4月30日、異例の攻撃を行った。シリアは内政干渉として強く反発している。

シリアによると、イスラエルの攻撃によって治安当局者1人が死亡したほか、数人が負傷した。

イスラエルは同日、ダマスカス南部のサフナヤで、少数派のイスラム教ドルーズ派を襲撃した「過激派集団」を標的とする攻撃を行ったと発表した。

これに対してシリア外務省は、ドルーズ派を含めてシリアの全国民を守る決意は揺るがないと強調している。

シリア国営通信(SANA)によると、29日夜、武装集団が政府の検問所を襲撃して警官3人が負傷したことを受け、シリア政府軍はサフナヤ周辺で「非合法ギャング」の逮捕を目的とした大規模作戦を展開していた。

周辺地域でも同時に別の集団が市民や治安部隊の車両を銃撃した。今回の衝突では少なくとも11人が死亡、数十人が負傷している。

現地のジャーナリストがCNNに語ったところによると、サフナヤの衝突はシリア政府を支持する戦闘員と、ドルーズ派の民兵の間で発生した。

シリアのアサド政権が崩壊して以来、イスラエルはドルーズ派を守る姿勢を示している。

イスラエル軍は30日、シリアのドルーズ派の市民3人がシリア国内で負傷して、治療を受けるためイスラエルに避難したと発表した。

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