ガザ空爆で重傷の母親、幼い息子は死亡 病床で語る

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空爆で息子を失ったときのことを語るラニーム・ヒジャジさん/CNN

空爆で息子を失ったときのことを語るラニーム・ヒジャジさん/CNN

(CNN) (警告:この記事には被害の生々しい描写が含まれています)

パレスチナ自治区ガザ地区へのイスラエル軍の空爆で重傷を負った母親が、入院先の病室でその体験を語った。必死に抱き締めていた1歳の息子は、無残な姿で発見された。

ラニーム・ヒジャジさんは空爆が始まる前、アパートの上を飛ぶドローン(無人機)の音が大きくなるなかで、息子を守ろうときつく抱き締めていた。その時から悪い予感はあった。

直撃の瞬間は覚えていないが、目を開けるとがれきの下敷きになっていた。すぐに手探りで息子を捜し始めた。

義母の叫び声が聞こえた。ヒジャジさんのおなかの上にいた息子の体を義母が抱き上げると、頭部だけがおなかに落ちてきた。

病院へ搬送されたヒジャジさんの容体は絶望的と思われた。だが医師らはヒジャジさんが妊娠8カ月だったことに気付き、帝王切開で女児を取り上げた。赤ちゃんの最初の呼吸とともにヒジャジさんも生還し、「奇跡だ」と医師らを驚かせた。

ヒジャジさんが弱々しい声で語るのは、カタールの首都ドーハにある病院の一室だ。左腕は切断され、両脚も骨移植が必要とされる重傷を負っている。

患者であふれ返るガザ地区の病院とは対照的に、病棟の廊下は静かで、時々うめき声だけが響く。

だがどの病室にも、奇跡的に助かりながら、大切な人を失って悲しみに暮れる患者がいる。ヒジャジさんのような母親を待ち受けているのは、わが子の死を受け入れつつ、不自由になった体で生き残った子を育てていかなければならない、長く苦しい道のりだ。

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