ミャンマー要衝、反政府勢力が制圧を宣言 軍事政権に打撃

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ミャンマー国境の検問所近くで警護に立つタイ軍兵士/Manan Vatsyayana/AFP/Getty Images

ミャンマー国境の検問所近くで警護に立つタイ軍兵士/Manan Vatsyayana/AFP/Getty Images

(CNN) ミャンマー国軍と戦闘を続けている反政府勢力「カレン民族同盟(KNU)」が11日、タイと国境を接する南東部の要衝ミャワディで最後まで残っていた軍事基地の制圧を宣言した。劣勢にある軍事政権にとっては大きな打撃となる。

KNUの広報担当者が11日、CNNに語ったところによると、同勢力による10日夜の攻撃を受け、兵士約200人がミャワディの基地を捨てて、ミャンマーとタイを結ぶ橋へと後退した。

「我々は昨夜から正式にミャワディを制圧した」とKNU広報は宣言し、タイとの貿易の要衝を失ったことは「国軍にとって大問題」になると言い添えた。

KNUは国境の橋は制圧しておらず、国軍兵たちはタイへ逃れようとしているという。

タイのメソトと国境を接するミャワディ(人口20万人)は、特にタイからミャンマーへ輸入される商品や食料の貿易の要衝となっている。

ロイター通信が配信した11日の映像には、国境を越えてタイに向かうミャンマー市民の様子が映っている。戦闘が続く中で恐怖を感じると訴える人もいた。国境沿いに配備されたタイ国軍の車両や部隊も映っている。

KNUはミャンマーで最も有力な民族武装勢力で、国軍に降伏を求めた交渉が決裂したことを受けて現地時間の10日午後10時ごろ、ミャワディで最後まで残っていた基地を掌握したとしている。

ミャワディ周辺での戦闘は数日前から続いていた。今月5日には、KNU軍事部門の「カレン民族解放軍(KNLA)」と同盟勢力がミャワディ郊外にある軍の拠点や基地を制圧。攻撃を受けて国軍の兵士670人がKNLAに投降したとしている。

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