米、イスラエルへの大型軍事援助を近く承認か 最大で戦闘機50機

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イスラエル南部の都市付近を飛行するF15戦闘機/Tsafrir Abayov/AP

イスラエル南部の都市付近を飛行するF15戦闘機/Tsafrir Abayov/AP

(CNN) バイデン米政権がイスラエルに対し最大でF15型戦闘機50機を売却する大型の軍事支援を近く認める段階にあることが4日までにわかった。

この問題に通じる3人の関係者によると、今回の支援総額は180億ドル(約2兆7360億円)以上に達する見通し。実現すればパレスチナ自治区ガザ地区での昨年10月7日の戦闘勃発開始以降、イスラエルへ差し向ける軍事援助として最大規模となる。

関係者によると、政権はまた、連邦議会に対しイスラエルへ精密誘導兵器の新たな大規模な売却を近く伝える意向としている。

ただ、これらの計画は米連邦議会で審議の紛糾を招く可能性がある。特に与党の民主党の議員はここ数カ月間、イスラエル向けの武器援助を厳しく精査し、規制する動きも見せている。

ガザへの人道支援物資のより多い搬入を認め、民間人保護に関する一層の対策をイスラエルが認めることなどを条件にもしている。

ガザでの交戦は、同地を実効支配するイスラム組織「ハマス」がイスラエルへ大規模な奇襲を仕掛けたことで始まった。これ以降、米国によるイスラエルへの軍事援助は100件以上に上る。この援助の大半は連邦議会への通告が必要な形式のものだった。

F15型戦闘機など最先端兵器のイスラエルへの新たな引き渡しは、軍事的にはイスラエルを支え続けるとする米政府の意向を反映している。同時に、バイデン政権は3万人以上の住民らが命を落としているガザの人道危機を踏まえ、イスラエルの軍事作戦を批判もせざるを得ない世論対策も強いられている。

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