アルゼンチン、大使館の電気止めたベネズエラ非難 野党と接触後に

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ベネズエラの首都カラカスにあるアルゼンチン大使館/Leonardo Fernandez Viloria/Getty Images/File

ベネズエラの首都カラカスにあるアルゼンチン大使館/Leonardo Fernandez Viloria/Getty Images/File

(CNN) アルゼンチン政府は30日までに、ベネズエラの首都カラカスのアルゼンチン大使館がベネズエラの野党指導者との会合を持った後、同国が大使館への電力供給を遮断する措置を講じたと非難した。

昨年末に極右系の新政権を発足させたミレイ大統領のアルゼンチンと、マドゥロ大統領率いる左派系政権のベネズエラとの間の関係の険悪化を新たに象徴する事例となっている。

アルゼンチン大統領府の声明によると、停電は今月25日に発生。ベネズエラで政治家への迫害などが進んでいることへの懸念を踏まえ、野党指導者を大使館へ招いた後に起きたとした。これら野党指導者の具体的な氏名には触れなかった。

給電を止めた時間や復旧したのかは伝えられていない。

アルゼンチンでは昨年11月にミレイ政権が誕生したが、マドゥロ氏は当時、「ネオナチ政権」となじってもいた。ベネズエラでは今年7月に大統領選が予定されているが、有力な野党候補者らが排除され、選挙の正当性が疑われる事態ともなっている。

マドゥロ氏は師と仰いでいたチャベス前大統領が2013年に死去して以降、実権を掌握。続投を狙い7月の大統領選への出馬も既に表明した。野党候補者が汚職容疑などを突き付けられて出馬資格を失う中、マドゥロ氏の勝利を妨げる脅威は見当たらない状況となっている。

ただ、ベネズエラの国内経済の疲弊は進んでおり、世界で最も激しいインフレ水準にも襲われている。独裁色を強めるマドゥロ政権に批判的な米国などが石油や天然ガス部門で制裁を科しており、経済苦境がさらに募る状況ともなっている。

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